翠嵐の正門を入るとすぐ右側に、野生稲の発芽を象った青と赤のモニュメントが私たちを出迎えてくれます。


さらに右奥に進むと旧プール跡の広い空き地がありますが、毎年4月前後になると、バス通りに面したフェンス沿いにソメイヨシノが満開になの少し前にソメイヨシノの合間に植えられたピンクの花が咲き出すのをみなさんご存知でしょうか。


3月終わりから4月初めにかけてのほんの僅かな間、この横浜緋桜とソメイヨシノが咲き揃い、プール跡地はまるで桃源郷のようになります。

この横浜緋桜は6本植えられていて、いちばん奥の平沼邸よりの角には小さな石柱が建てられています。

 




 

長津田駅から2両編成の電車に乗り換えて、親子連れに混じって単線を終点まで2駅、小さな旅が楽しめます。親子連れは駅を出てまっすぐ「こどもの国」に向かっていきますが、駅を右に出てバス通りを道なりにもときた長津田の方向に戻ると、向かって左手の切り通しが右手の奈良川に迫ったところ、川にせり出したバス停の向かいの斜面を切り欠いて大きな菱形の自然石の石碑が建っています。

この斜面の上には住吉神社というお社があり、その先の鳥居の石段の下はバス通りの交差点になっていて、この住吉神社前交差点は神前橋という橋の上にかかっています。


校庭の石柱
神社麓の石碑

翠嵐の小さな石柱には「學徒勤労動員殉難之櫻木」と刻まれ、神社の麓の大きな石碑には高名な国文学者の手による「鎮魂歌」が刻まれています


 

⇒ 第2話 田奈部隊遭難