高9回・稲垣三郎氏作品(母校展示品)に「紹介パネル」を設置

高9回・稲垣三郎氏作品(母校展示品)

2005年から母校本館正面玄関内(玄関から入って右側の上部壁面)に高9回・稲垣三郎氏の水墨画2点が展示されています。

稲垣三郎氏は1938年横浜市神奈川区桐畑に生まれ、市立南中学校、県立横浜翠嵐高校から東京芸術大学(美術学部芸術学科)に学び、共同通信社に勤務して金沢支局長を経て、1998年に同社を退社しました。一方、創作活動は20代前半より始め、1979年「墨画展」への出品を契機に水墨作品に移行し、生涯を通して〝 水墨による現代表現 ″を追求されました。また、1977年には「日本・アジア・アフリカ・ラテンアメリカ美術家会議 (JAALA) 」の結成に参画、後に代表を勤められました。そして、海外を含む多数の「個展」、「グループ展」に出品を重ねられました。

母校の「翠嵐会美術展」には1974年の第一回から参画され、会の重鎮として48年間の長きに亘り会の発展に貢献頂きましたが、今年(2022年) 8月に惜しまれつつ逝去されました。

つきましては、在校生はじめ教職員及び来校される方々にも稲垣三郎氏の作品を認知頂けるよう、この度「紹介パネル」を作品の下部に設置致しました。

高9回・稲垣三郎氏作品(母校展示品)紹介パネル

同窓生の皆様も母校を訪れた際はぜひ稲垣三郎氏の作品をご鑑賞ください。

< 稲垣三郎氏のことば >

「私は風景が好きだ。空の雲、山、林、流れ、一本の木・・一枚の葉にいたるまで、素晴らしい形と心地よいリズムが風景を構成している。

そして、墨は広い領域の表現の可能性を持つ魅力的な素材で、その造形表現は東洋独特のもので大変味わい深いものです。しかし、その美しさを引き出すのは容易でなく、限りなく奥が深いのです。」

(文責:美術委員長 高16回・城戸 享)