第6回 青春かながわ校歌祭のご報告

開催日時:2011年09月23日(金)
卒業生・現役生徒111名による「贈る言葉」

「第6回青春かながわ校歌祭」は平成23年9月23日に神奈川芸術劇場(KAAT)において開催されました。

記録的な大型台風が去った晴天の下、1月に開場したばかりの神奈川芸術劇場は大勢の人と熱気でむせかえるようでした。

揃いのTシャツや法被を着た人たちが旗や幟を手にロビーにあふれる様は今や校歌祭に風物詩となりました。

そんな中でさりげなく目立ったのが翠嵐の白のシャツに緑のスカーフでした。


主催 かながわ校歌振興会
共催 神奈川県教育委員会
開催日時 2011年9月23日(土)
会場 KAAT 神奈川芸術劇場(中区山下町)
参加同窓会数 参加同窓会数:24
<翠嵐会参加概要>
演目 校歌
第一応援歌
自由曲「贈る言葉」
指導・指揮 熊坂 良雄(高12回)
ピアノ伴奏 依田 慶子(高25回)
応援リーダー 夏目田(高16)、藤田(高20)、小西(高21)、近藤(高21)、桜井(高23)、樋口(高42)、戸村(高48)
参加者数 卒業生:91名 在校生:在校生 吹奏楽部5名 弦楽部15名
担当 校歌祭実行委員会
打ち上げ ホテルJALシティ関内・横浜(山下町)70人以上参加


前年、幹事校を務めたことをきっかけに翠嵐会に「校歌祭実行委員会」が設置され組織的に取り組みました。今年は準備から本番までのおぜん立てをする「縁の下の力持ち」の実行委員は14人。参加者募集、自由曲選定、練習会場の確保、学校との調整などを行い、翠嵐のステージの制作をいたしました。また、当日スタッフも10人ほどが快く引き受けてくれました。

3月11日に発生した東日本大震災は校歌祭にも影響を及ぼしました。校歌祭の実施が主催者の検討の俎上に載りましたが、参加者に義援金を募り「あしなが育英会」を通して、被災地の高校生に贈る「復興支援」を行うことを条件に実施することになりました。

開催決定の遅れや翠嵐会の組織の未整備もあり第6回に向けた実行委員会の設置が6月となり、準備期間のない中でのスタートでした。

音楽部OBの「アヒルの会」は年間を通じて練習していて、校歌祭の歌唱部分の中心を担っていただいていますが、自由曲候補の選定などの作業は事前に進めていただきました。

6月末の実行委員会で自由曲を「贈る言葉」に決定しました。被災地の皆さんにこの歌に込められた気持ちを届けたい、という理由です。

歌唱指導、指揮は熊坂良雄さん(高12回)、ピアノ伴奏は依田慶子さん(高25回)、在校生の弦楽部が校歌の伴奏、吹奏楽部のトランペット隊が第一応援歌の伴奏、などの態勢も提案、承認されました。

平沼のエールを受ける大団旗

また、平沼から「今年はうちが先に出場します。応援部OBをそろえてきちんとエールを送るので受けて、返してほしい」と改めて申し入れがありました。毎年、平沼にはエールを送っていましたが、昨年、平沼はついに応援部OBを引っ張り出し、本格的に受けてきました。あの「翠平戦」のエール交換の復活です。

練習は3回行いました。1回目、3回目は翠嵐高校視聴覚室。2回目は関内ホール地下の青少年育成センター研修室。校歌も第一応援歌もすでに6回目ですから微調整で済みました。力を入れたのは「贈る言葉」です。規定時間に収めるために短縮せねばなりません。歌詞はそのまま、編曲でしのぎました。指導の熊坂さん、有賀伸興さん(高13回)の労作です。

的確な指示とリラックスのためのダジャレで熊坂さんの厳しくも笑いの絶えない指導のもと、回を追うごとに仕上がって行きました。最後まで注意されたのは「子音をはっきり歌いましょう」。「♪光と影の中」が「イカリとハゲの中」になってしまいます。

3回の練習を経て、ついに本番を迎えました。平沼高校からエールを受け、いよいよ出番です。ステージには年齢幅65歳の卒業生、現役生徒111人が勢ぞろいです。

1曲目「贈る言葉」。出だしの「光と影の中…」を無事クリア。美しくバランスのとれた混声四部合唱は観客の心の奥まで届いたはずです。

2曲目「第一応援歌」。5人の在校生のトランペット隊が加わり、腕を振り上げ元気よく歌いました。

3曲目「校歌」。15人編成の弦楽部が加わり、混声四部合唱。聴いていても、歌っていても気持ちの良い最高の出来でした。

現役生徒を指導した里見正憲君(高24回)の努力の賜です。生徒たちの嬉しそうな顔が印象的でした。

最後に次回の幹事校平沼にエールを送りました。団旗を双方で倒す儀礼も美しく決まりました。両校とも、「翠平戦」の甘酸っぱい思い出は忘れがたいようです。

応援部OBは最多の7人。リードを執った藤田敬君(高20回)、小西庸二君(高21回)の声には衰えがありません。受けもピタリと決まり、参加校中最高の美しい応援パフォーマンスでした。

畳6畳分の大団旗を10分以上保持し、途中倒旗の儀礼、水平保持2分半をやり遂げた樋口圭君(高42回)は今年も筋トレにスポーツジム通い2カ月、直前2日間の体力回復と万全の準備で臨みました。

校歌


花束を受け取る現役女子生徒

そして番外編。第1回校歌祭に応援部ファンの21回の女性が始めた「花束贈り隊」は健在で、「隊員」も増えました。今や翠嵐名物と言える存在です。今回も退場時にたくさんの花束を手渡したり投げ込んだり。会場にどよめきが起きました。もらったオジサンたちは照れ、現役女子生徒は嬉しそうでした。


卒業生の皆さんと記念撮影

70人以上が参加した懇親会では「達成感」で盛り上がりました。会場は神奈川芸術劇場から徒歩1分のホテル「JALシティ関内・横浜」。

毎回「ミニ同窓会」の様相の練習、そして本番、打ち上げと先輩、後輩の新たな交流の「場」が「校歌祭」の魅力です。

 

(校歌祭実行委員長 馬場洋一)



【元・時報局員は見た!! リハーサル風景など】



(写真提供 坂下 佳一郎(高48回・元翠嵐時報))

(第2回練習会で自己紹介をする
弦楽部1年(高66回)←今年20歳)
(「光と影の中の『か』を、しっかり発音
してくださいね」)

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(舞台上手から“いざ出陣”)
(打ち上げ会場JALシティの居心地の良い
オープンテラスが・・・「たまり場」に)

写真提供 文屋等(高21回)