第11回 青春かながわ校歌祭のご報告
第11回と新たな10年に踏み出した「青春かながわ校歌祭」は10月15日(土)に開催されました。第1回から参加している翠嵐も更なる交流促進に向けて新たな一歩を踏み出しました。
主催 | かながわ校歌振興会 |
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共催 | 神奈川県教育委員会 |
開催日時 | 2016年10月15日(土) |
会場 | 県立青少年センター |
<翠嵐会参加概要> |
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演目 | 校歌 第四応援歌 思い出 |
指導・指揮 | 熊坂 良雄(高12回) |
ピアノ伴奏 | 依田 慶子(高25回) |
学校紹介 | 松本 琴美(2年生、音楽部部長) |
今回も課題がいくつもありました。それを一つずつクリアして本番を成功に導くことが出来ました。
<「第11回青春かながわ校歌祭」本番>
翠嵐は今までで最も早い前半の12番目の出演でした。直前の平塚農業同窓会が終わり、ステージが暗転し、いよいよ入場です。
翠嵐は台を一杯に使う4列で入場。学校紹介は2年生で音楽部部長の松本琴美さん。「私のおじいさんやおばあさんと同じ年の大先輩たちとの3回の練習は楽しかった。卒業しても校歌祭には参加したい」と学校紹介を締めくくりました。やっぱり若々しく元気な高校生の声はよく通ります。その間に整列完了。
指揮者の熊坂良雄さん(高12回)が最後に入場し、センターに立ち、いよいよ合唱の始まりです。今回も暗譜で合唱しました。みんな前を向き、指揮者に集中します。
1曲目はベイリー作曲の「思い出」。
この曲は整列順が違います。混声2部合唱なので下手からソプラノ、テナー、アルト、バスと男女が交互に並びました。
2曲目は「第四応援歌」。
音楽部2年のバタフアナリ君の「第四応援歌っ!」の発声の後、「チイチイパッハ…」のピアノ演奏でテナーとアルトが入れ替わります。会場からは手拍子が起きました。
3曲目は「校歌」です。
10年間歌い続けてきて、熊坂さんが言う「毎年良くなる」混声四部合唱は、今年も全く不安はありませんでした。 「翠嵐高校校歌っ!」の発声は音楽部2年の成岡里奈さん。大きな、通る声が会場に響き渡りました。
<今年の話題と課題>
① OBOG吹奏楽団の定期演奏会と同日開催
「スミマセン、校歌祭に出られないんです」とOBOG吹奏楽団の吉川晋平君(高58回)から連絡をもらったのは2月だったでしょうか。
毎年秋に開催している「横浜翠嵐OBOG吹奏楽団定期演奏会」の会場である県立音楽堂を抽選で予約できた日が校歌祭当日だったそうで、平謝りでした。
毎年、第一応援歌にトランペットで参加してくれた彼らは校歌祭には欠かせない存在でした。一方、彼らにとっても校歌祭参加者は観客動員の“大票田”でした。
双方困りました。しかし、会場は同じ敷地内の青少年センターと音楽堂。解決方法は簡単でした。それは“校歌祭に出演し、隣に移動し、定期演奏会を鑑賞する”。これでお互いにハッピーです。
② 出演時間と定期演奏会開催時間と打ち上げと
解決方法は簡単だと思っていましたが、交渉は諸条件をクリアしていかなければならず、そんなに簡単ではありませんでした。
OBOG吹奏楽団に開演時間を決めてもらい、それに間に合う校歌祭出演時間になるよう交渉する。
吹奏楽団の公演内容・時間とリハーサル時間、撤収時間の決定をしてもらい、校歌祭当番校に対して出演時間の要望を出さねばなりません。
紆余曲折がありましたが校歌祭の出演が午後1時9分、定期演奏会が開演午後2時、終演4時30分、打上げ5時30分に落ち着きました。
出演後、集合写真を撮影し、ゾロゾロと隣の県立音楽堂に移動しました。定期演奏会を堪能した後は紅葉坂を下り、打ち上げ会場に向かいました。
③ 出演者も隣と行ったり来たり
今回の参加者の目玉は「かもめの会」でした。音楽部の若い卒業生でまだ大学生でした。2月に開催した「翠嵐音フェス101」の出演したことが縁で、校歌祭に初めて参加してくれました。と言っても、みんな在校生の時に音楽部員として出演してたはずです。
その音フェスが縁でOBOG吹奏楽団定期演奏会にも出演することになっていました。そのうえ、「歌が負けちゃうから、在校生にも手伝ってもらうことになっている」とリーダーの秋山駿君(高64回)。若い合唱陣は掛け持ち出演でした。
④ 第四応援歌
今回初めて取り組んだ「第四応援歌」は元々サッカー部の大先輩たちが作った応援歌だったそうです。それを「野球部にレンタル」して、「球蹴れば奮い立つ…」を「球“打てば”…」に歌詞を変えて歌い継がれてきました。しかし、全く歌われない時期があったようです。1967年に高校20回の応援部が型をつけて高校野球の応援に取り入れて以来、定番の応援歌だったのですが、それ以前に卒業された方々は「知らない。初めてだ」だそうです。
選曲の実行委員会では半分の委員が「???」でしたが、その理由がこれでした。高校20回を境に分かれていました。高校13回の舞台音楽委員長の有賀伸興さんも、18回応援団長の長谷川均さんも知りませんでした。
よく演奏したという吹奏楽部OBの高校24回の里見正憲さんが改めて採譜し、今回に臨みました。
練習初日、歌唱指導の熊坂さんは12回なので「知らない」と不安顔、ピアノ伴奏の依田慶子さんは25回なのでさらりと弾いて「よく歌いましたよ」。
<打ち上げ>
恒例となった打ち上げは野毛の山を下って、関内の「横浜ビール・驛の食卓」。出演から打ち上げまで時間が空くので参加者数が心配でした。予約した会場は「40名までは座れます」という広さ。練習時の予約は当初20名。やっぱり心配は的中したか、と観念したところ練習最終日で44名に。何とか無理を言って44席用意してもらいました。
しかし、当日の“ドタ参”が相次ぎ結局48名の参加で、会場はすし詰め、まさしく「袖すり合うも多生の縁」状態。世代を越えた交流がより深まりました。
OBOG吹奏楽団の代表3人がお礼の挨拶に来て、また盛り上がりましたが、座席もなく立ったままビールを一杯飲んでもらいました。
予定時間を大きくオーバーして、お開きとなりました。
<サポートメンバー>
これも「100周年」が生んだ交流の成果です。昨年から練習日、本番日には毎回、翠和会、振興会の役員、元役員が助っ人に駆けつけてくれ、受付を担っていただいています。甲斐由美子さん、吉田千佳子さん、菊池美香子さんは「翠嵐キャンディーズ」、校歌祭参加者のアイドルです。
振興会役員の菊池さんは本番の受付をしてくれた後、所用を済ませ、打上げの最後に駆けつけてくれました。
<翠嵐会の他のイベントとのコラボ活性化>
校歌祭をきっかけとして、卒業生の交流が始まり、その交流が別のイベントで活かされ、また新しい交流が始まる。このような循環がますます活性化してきたと感じています。
校歌祭第1回から中心となって活躍した音楽部OBの「アヒルの会」、応援部OBが元祖と言えます。そして、若い世代では応援歌の伴奏で活躍してくれた「横浜翠嵐OBOG吹奏楽団」。彼らと「翠嵐音フェス101」で交流が始った、まだ大学生の音楽部OB「かもめの会」は校歌祭や吹奏楽団の定期演奏会にも出演しました。
「100周年」で活性化した翠嵐会の交流が進化し、「校歌祭」「音フェス」「翠嵐会音楽会」、若い世代の卒業生の諸イベントが有機的に結び付き始めたと実感できる「校歌祭」でした。
来年の校歌祭は次の通り開催されます。
練習は7月から始める予定です。翠嵐会HPでスケジュールをお知らせしますのでご参加ください。
【第12回青春かながわ校歌祭】
日時:2017年9月30日(土)
会場:厚木市文化会館
(文責:翠嵐会音楽委員会 校歌祭実行委員会 委員長 馬場洋一)
<校歌祭実行委員会メンバーおよびスタッフ>
名前 | 卒業回 | |
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かながわ校歌振興会 副会長 |
長洲 等志 | 高20回 |
指導・指揮 | 熊坂 良雄 | 高12回 |
ピアノ伴奏 | 依田 恵子 | 高25回 |
実行委員長 | 馬場 洋一 | 高20回 |
実行委員 | 有賀 伸興 | 高13回 |
加藤 英記 | 高18回 | |
長谷川 均 | 高18回 | |
川島 洋子 | 高19回 | |
齋藤 晴雄 | 高19回 | |
川上 彰久 | 高20回 | |
山崎 俊一 | 高21回 | |
山崎 康幸 | 高21回 | |
文屋 等 | 高21回 | |
佐藤 順子 | 高22回 | |
里見 正憲 | 高24回 | |
青木 健 | 高26回 | |
丸山 忠和 | 高42回 | |
杉田 祐一 | 高59回 | |
サポートメンバー | 甲斐 由美子 | 元翠和会 |
吉田 千佳子 | 元翠和会 | |
菊池 美香子 | 振興会 |