翠嵐・音フェス105のご報告

開催日時:2020年02月11日(火)

音フェス105を終えて

初出場が4組

「翠嵐100周年」の翌年にスタートした「翠嵐・音(おと)フェス」は早いもので5回目を迎えました。毎年2月の“翠嵐会の風物詩”ともいえるイベントになりました。(第3回のみ関内ホールが休館のため3月)

今回の参加は9団体。そのうち4団体(人)が初出演でした。ミュージカル俳優の佐山陽規(高21回)君、ピアニストの佐藤良美(高29回)さん、同期に背中を押されて出演した音フェス初のフォークソンググループ「JJBand」(高27回)、いつものメンバーの都合がつかず形を変えて出演した「3cpo(トリオ・シー・ピー・オー)」(高45・48回)が新しい感動をくれました。

毎年、音フェスの中核を形成してくれる「SLAP」「横浜翠嵐OBOG吹奏楽団」」「傷だらけの駄天使たち」「かもめの会」はほぼレギュラー。邦楽の音色でオープニングを飾ってくれる「りさの会」も2度目の出演でした。

アマチュア出演者全員が仕事を持つ世代なので、いつものメンバーが全員揃わない団体も多い中、苦労しながら選曲、練習をして出演し、素晴らしいパフォーマンスを披露しました。

JJBandには同期の“親衛隊”が押し掛け、横断幕が掲げられ、黄色い声援が飛びました。横断幕も声援も音フェス史上初の出来事でした。

観客は230人を数え、過去最高を記録してほぼ満席となりました。出演者の同期生の観覧、口コミでの動員等が功を奏し、観客は年々増加しており、回を追うごとに音フェスの存在が確固たるものになっていく実感がありました。

また、母校の篠塚弘康校長、平沼高校同窓会「真澄会」、緑ケ丘高校同窓会「牧陵会」の会長、役員が来賓としてご来場いただきました。来年度に「“復活”翠平戦」を共催で企画する真澄会、3年後に100周年を迎える牧陵会の皆さんから「参考になりました。翠嵐すごい」と感想をいただきました。

幅広い年代層の交流活性化

終演後はこれも恒例となった「交流会」に出演者、一般観覧者、スタッフが85人集まりました。会場は横浜ビール「驛の食卓」を借り切りました。

ソフトドリンクで乾杯の未成年から高18回卒まで「半世紀を超えた」交流の場となりました。

司会は「20歳まであとひと月。残念!」の伊藤緩音(高70回・実行委員)さん。そして“孫世代”の仕切りに快く応じるオジイサンにオジサン、そしてオネエサマたち。

「来年はコラボしない?」「やろやろ」という先輩、後輩の会話。

ミュージカル俳優佐山陽規さんとアニメ「こちら葛飾区亀有公園前派出所」の大原警部役の声優佐山陽規さん。「どちらもファンでした。同姓同名の人だとずっと思っていました」という後輩が同一人物と知り、一気にテンションが上がり、嬉しそうに二人で写真に納まっていました。きっと彼の自慢の1枚になるでしょう。

あちらこちらで暖かく、騒がしい交流が続き、縦にも、横にも広がったあっという間の2時間半でした。締めは恒例の藤田敬(高20回・応援団長)君による校歌のリードとエールでした。

翠嵐生の翠嵐生による翠嵐生のための音楽会

これまでの5年間に紆余曲折がありましたが音フェス105を無事に開催することができました。寄せられた多くのアンケートには「初めて来たけど素晴らしい」「音楽をたしなむ翠嵐生がこんなに沢山いることを初めて知った」「来年も観たい」「毎年出ます」と嬉しいご意見をいただきました。

「音フェス」は出演者、観覧者、スタッフの三つが揃って初めて成功すると思います。翠嵐生の音楽家、音楽愛好家がステージで演奏し、翠嵐生が客席で楽しむ。それを準備運営するのは実行委員をはじめとするスタッフです。

「翠嵐生の翠嵐生による翠嵐生のための翠嵐・音フェス」。リンカーンの名言をもじった言葉がぴったりです。

第1の主役は出演者です。プロは出演料なしでステージに上がってくれます。アマチュア全員が仕事を持っている現役社会人か学生です。そんな中で練習を重ね、披露してくれます。運営経費として出演費を拠出してもらっています。

第2の主役は観客です。演奏を楽しみ、出演者を応援しに駆けつけてくれます。そして、募金箱に「運営費の足しに」とお気持ちを入れてくれます。

そして、その場を作り出すのが実行委員とスタッフです。実行委員が休日に集まり、自宅で作業をして準備を進めます。当日のスタッフはこんな熱意に呼応して喜んで参加してくれます。まさに「人に喜んでもらうこと」が大好きな人の集まりです。

たった7人の実行委員が初めて会合を開いたのは昨年3月。7回の「実行委員会」と、その間の準備を経て実施しました。前回の失敗を反省し、改善しながら進めました。それこそ、試行錯誤とスクラップ・アンド・ビルドでした。そして皆さんの協力をいただき成功裏に終えることができました。

これからも翠嵐生の交流の場として「音フェス」をさらに発展させようと思っています。皆様のご協力をお願いします。

「音フェス106」開催決定

次回の音フェスは2021年2月11日(木・祝)に開催する予定です。

出演者の応募要項は8月ごろ、観覧の申し込み要領は11月ごろに翠嵐会ホームページで発表する予定です。

新たな出演者も歓迎いたします。また、実行委員・スタッフとしての参加にご興味のある方は [お問合わせ]からお声がけください。

(文責:翠嵐・音フェス105実行委員長 馬場洋一)

 

概  要

開催内容
翠嵐会会員の世代を超えた音楽による交流を目的としたコンサート
主  催
神奈川県立横浜翠嵐高等学校同窓会 翠嵐会(音楽委員会・音フェス105実行委員会)
開催日時
令和2(2020)年2月11日(火・祝)13:00開場/13:30開演/15:00終演
会  場
関内ホール(小ホール)
入場料金
無料
交 流 会
横浜ビール「驛の食卓」にて、出演者・観覧者による交流会を開催(参加費:4000円)

プログラム

りさの会

りさの会は大船と綾瀬に教室を持つ姉と辻堂と大磯に教室のある妹の姉妹を中心に30年以上活動している邦楽グループです。会員は小学生から80歳代の方まで幅広く、地域のイベントや演奏会を目標に練習に励んでいます。昨年この音フェスに参加して、年寄りの頑張る姿を今年も見せて欲しいと煽てられプロのサポートを得て再度挑戦しました。

十返りの松(とかえりのまつ)  (作曲:今井慶松)
箏:山本恭子(高19回) 尺八:戸川藍山(ゲスト)
JJBand

会社リタイア後、高校の文化祭以来45年振りに再結成した素人感覚満載の3人組フォークバンドです。高齢者割引のきく「カラオケボックス」にギターを持込み、1970年代前半の泥臭いフォークソングを中心に2回/月程度のペースで練習を重ねてきました。他の出演者の皆様の演奏には遠く及びませんが、「こんなグループがあっても良いのでは?」との同級生達の言葉を信じ、気持ちを込めて演奏しますのでよろしくお願い致します。

二度とない人生だから  (作詞・作曲:泉谷しげる)
白い一日 (作曲:井上陽水 作詞:小椋佳)
傘がない (作詞・作曲:井上陽水)
メインボーカル/サイドギター:小野明宏(高27回) サブボーカル/リードギター:櫻木俊直(高27回) サブボーカル/エレキベース:安田誠(ゲスト)
かもめの会

みなさんこんにちは、かもめの会です。私たちは翠嵐音楽部の卒業生を中心に合唱活動をしている団体で、規模は大きくないですが毎週集まっては楽しく歌っています。メンバーは上が高64回、下が高69回ということで、もしかしたら(もしかしなくても)最も若い団体でしょうか…? 明るく丁寧な演奏を心がけています、お楽しみください!

にじ色の魚 (作曲:木下牧子 作詞:村野四郎)
air Phyllis I Saw (作曲:John Farmer)
かもめ (作曲:木下牧子 作詞:三好達治)
指揮:秋山駿(高64回) ソプラノ:櫻井潮音(高69回) ソプラノ:高橋里沙(高69回) アルト:島根朝樺(高66回)アルト:久良木優理子(ゲスト) テノール:財前蒼(高64回) バス:近藤翔太(高64回)
傷だらけの駄天使たち

グループを結成して早や7年。音フェス出場も4年目となりました、アラフィフ真っ只中の堕天使、、、いや、傷だらけの駄天使たちです。毎年、新たな曲にチャレンジしては高すぎるハードルに首が締まる思いをするのですが、今年も懲りずにバーンスタインの不朽の名作ミュージカル「ウェストサイドストーリー」から何曲かをメドレーでお届けします。音フェスでは数少ない弦楽アンサンブル、響きの色彩を華やかにする管楽器、打楽器、ピアノといった面々。世界を探してもこんな珍妙な編成のバンドはあまりないでしょう。そんなメンバーたちの繰り広げる音世界をお楽しみください。

大河ドラマ「江」メインテーマ (作曲:吉俣良 編曲:橋本マキ子)
ミュージカル「ウェストサイドストーリー」よりメドレー (作曲:レナード・バーンスタイン 編曲:山口景子)
ヴァイオリン:井ノ口美和子(高34回) 和田麻子(高34回) 白鳥聡子(高34回) ヴィオラ:小笠原敬子(高34回) 五反田小百合(高34回) チェロ:岩岡壮史(高34回) 清水誠(高34回) フルート:宗方雅子(高34回) クラリネット:浅井祐一(高34回) 鈴木由美(高34回) チューバ:松田昌憲(高34回) パーカッション:岩岡禎尚(高34回) ピアノ:関根滋(高34回)
SLAP(Shadow & Light Assemble Party)

うなる三味線!猛るホーン!でおなじみの三味線&ブラスユニット「SLAP」。 3年前の音フェスをきっかけに高校時代の同じ部活の先輩後輩9人で遊び半分で結成されましたが、今回懲りずに音フェス4回目のステージとなりました。 SLAPといえばなんといっても音曲師として活躍中の三味線奏者「桂小すみ」こと松本優子。三味線、唄からミュージカルまで何でもこなす彼女の、高い技術に裏打ちされた柔軟な音楽性がまさにSLAPの一番の魅力です。 そんな桂小すみが管楽器を中心としたメンバーと繰り出すSLAPのサウンドはまさに独特の一言。和洋織り交ぜて一体としたその世界観は、他ではなかなか聴くことができません。お楽しみに!

幕間三重 
Fandango 〜 Gonna Fly Now (作曲:Juan Carlos Calderon/Bill Conti 編曲:岡島大源太)
君は薔薇より美しい (作曲:ミッキー吉野 編曲:岡島大源太 作詞:門谷憲二)
Cantina Band 〜 In the Mood (作曲:John Williams/Joe Garland 編曲:岡島大源太)
バリトンサックス:岡島大源太(高42回) トランペット:櫻井裕之(高42回) 菅野渉(高43回) パーカッション:伊澤良樹(高43回) ピアノ:田中(石川)牧子(高43回) クラリネット・テナーサックス:中村(高橋)美喜(高43回) 三味線・唄:松本(玉置)優子(高43回) チューバ:森田和敏(高45回) トロンボーン:家前義宏(高47回) アルトサックス:村瀬裕隆(高49回) ドラム:駒田祥子(高59回)
横浜翠嵐OBOG吹奏楽団

「また仲間と音楽をしたい!」という吹奏楽部のOBOGが集まり、2007年5月に設立された吹奏楽団です。現在で40人ほどの団員が所属し、現役高校生の時には関わりがなかった世代とも毎週仲良く練習をしています。年に一度の定期演奏会をはじめ、地域の文化イベントなどで、高校時代に大好きだった曲、高校時代にはできなかった大人な演奏、他ではあまり演奏されない曲など、毎年新しい試みに挑戦しています。団員は随時募集中ですので、OBOGの方、お気軽に見学にいらしてください。

セントポール組曲 (作曲:グスターヴ・ホルスト 編曲:中村恭輔)
クラリネット:駒田芳基(高59回) 波田野恭兵(高62回) アルトサックス:中村恭輔(高58回) トランペット:大川理子(高60回) ホルン:太田智美(高66回) チューバ:小林師(高60回)パーカッション:駒田祥子(高59回)
3cpo(トリオ・シーピーオー)

アメリカのSF映画「スター・ウォーズ」シリーズの登場人物。(ロボット/ドロイド)。600万語を越す宇宙言語や暗号、各種族の儀礼に精通しており、高いスペックを誇る…ではなくて、Corno(ホルン)とPianoと横笛(おうてき:ここではフルート)のトリオという意味で付けた3cpo。
翠嵐の元音楽教師、川上先生をフィーチャーした吹奏楽団、カワカミキネンオーケストラで出会った3人のトリオです!

Souvenir du Rigi op.34 (作曲:Albert Franz DOPPLER)
フルート:田中賢(高45回) ホルン:藤井一馬(高48回) ピアノ:本間久美子(高45回)
佐藤良美

長年、演奏活動とピアノ教師を続けてきました。ロマン派のピアノ曲が好きで、ソロリサイタルも定期的に行ってきました。高校時代に、翠嵐の文化祭でショパンを弾かせていただきましたが、今音フェスで、再び演奏させて頂けることになり、嬉しく思います。

愛の夢 第3番 (作曲:リスト)
革命のエチュード (作曲:ショパン)
ラ カンパネラ (作曲:リスト)
ピアノ:佐藤良美(高29回)
佐山陽規

1972年よりオペラ小劇場こんにゃく座において13年間の活動。1987年「レ・ミゼラブル」初演でジャベール警部を演じて以来、数々のミュージカルに出演。声優の仕事も手掛け「こちら葛飾区亀有公園前派出所」では長年「大原部長」の声を担当。今回はミュージカルナンバー等をお聴きいただきます。

ショーほど素敵な商売はない (作曲:アーヴィング・バーリン/ミュージカル「アニーよ銃をとれ」より)
神の目で見よ (作曲:ステファン・シュワルツ)
Send in the clowns (作曲:スティ-ブン・ソンドハイム/ミュージカル「リトル・ナイト・ミュージック」より)
スターズ (作曲:クロード・ミシェル・シェーンベルク/ミュージカル「レ・ミゼラブル」より)
歌:佐山陽規(高21回) ピアノ:井口真由子(ゲスト)

交流会

「厩の食卓」で開催した交流会は過去最高の参加者数で、出演者、スタッフを紹介し交流を深め楽しく過ごしました。佐山陽規さんには交流会でも歌っていただきました。

 

音フェス106は、2021年2月11日に予定されており、106開催に決起集会となりました。

翠嵐・音フェス105 実行委員会・運営スタッフ

ゼネラルスタッフ
江成 正彦 (翠嵐会会長・高29回)
馬場 洋一 (実行委員長・高20回#)
野口 直宏 (事務局長・高42回#)
犬飼 邦夫 (デザイン/動画記録・高20回#)
文屋 等 (広報・高21回#)
越川 直樹 (写真記録・高40回)
菊地 遊帆 (司会/ロゴデザイン・高69回#)
観客対応スタッフ
野沢 恵理子 (チーフ・高29回#)
川島 洋子 (高19回)
藤田 敬 (高20回)
佐藤 順子 (高22回)
木下 直美 (高22回)
後藤 泰子 (高29回)
志村 昌子 (高29回)
田辺 悦子 (高29回)
三觜 晶子 (高29回)
梅田 比奈子 (高32回)
ステージスタッフ
伊藤 成人 (演出/進行・高20回#)
伊藤 緩音 (演出デスク・高70回#)
飯塚 幸子 (進行・高40回#)
高橋 淳二 (進行・高45回)
寺田 宙暉 (進行・高69回)
毛見 真子 (進行・高71回)
河野 賢子 (バックステージ・高44回#)
青柳 節子 (バックステージ・高20回)
上田 恵子 (バックステージ・高20回)

フォトギャラリー